2回目リピート率80%、3回目78%、4回目70%・・・このように回数ごとにリピート率を出されている先生は、なんのために回数ごとのリピート率を計測していますか?この理由を知ることで、数字を計測して満足ではなく、実際に院に活かせるようになってきます!
回数別リピート率を計測する理由
治療院で計測する数値は様々なものがあります。売上、カルテ枚数、施術回数、来院頻度、リピート率などなど。
リピート率の中には、平均リピート率と回数別リピート率というものがあります。平均リピート率とは、年間を通して一人あたりの患者さんが、平均してどのくらいの回数来院しているかというのが分かる数値になります。
中には何十回と来院してくれる方もいるでしょうし、1、2回で通院をやめてしまう方もいると思います。
当然この回数が多ければ多いほど、一人当たりの平均来院回数が多く、経営も安定してくることがわかります。
もう1つの回数別リピート率とは、2回目以降の回数ごとにリピート率を計測するもので、何回目に離脱が多くなっているのかが分かる数値です。
例えば、、、1ヶ月20人の新患
2回目 18人/20人=90%
3回目 17人/20人=85%
4回目 10人/20人=50%
5回目 10人/20人=50%
6回目 9人/20人=45%
このように回数ごとにリピート率を計測するものです。
ここで数値を見てみると3回目85%→4回目50%に大幅に減っているがわかりますよね。ということは、3回目までの間に何かしらの原因があり、3回目の後に患者さんが離脱しているということです。
ここまでお伝えしてきて、もうお分かりかと思いますが、回数別リピート率を計測する理由は「何回目で離脱が多いか?」を把握するためです。
回数別リピート率の計算方法
回数別リピート率を計測する方法は【 回数ごとの来院数÷新規集客数×100 】です。
上の表の2回目の来院数は18人です。なので18人÷20人(新規集客数)となり、パーセンテージとして出すために100をかけています。
とても簡単な計算式ですが、毎月計算をするのはとても大変です。できるのであればエクセルのセルに計算式を打ち込み、自動で計算できるようにすることをお勧めします!(エクセル 割り算 計算で検索!)
把握したリピート率を元に対策を練ろう
最終的には、数値を計測して何回目に離脱が起こっているかを把握して終わりではなく、その結果を院に反映し改善していくことが目的となります。
そのためには、何回目に何に対して取り組んでいけばいいのでしょうか?
まず、見なくてはいけない回数は、数字が下がっているその前の回数をみるようにしてください。4回目で数字が下がっているのであれば3回目。6回目で数字が下がっているのであれば5回目。このように離脱が起きた前の回数に何かしらの原因が隠れていることが多くあります。
離脱が起こっている前の回数の取り組みを変えていくことでリピート率に変化が現れます。例えば、治療の内容を変えてみるとか、話す内容を変えてみる、3回目が終わった時点で手紙を出してみるなど。
治療に直接関係あることでも、そうでないことでも取り組んでみて、数字の変化を計測していき数字が上がったものを継続して取り組んでいきましょう。
何に取り組めばいいのか?
ここで絶対に外してはいけないことがあります。回数が少ないときの離脱理由は、治療の効果を感じられていない、または、どのように治療が進んでいくのか先が見えない。要は治療に納得ができていないことがほとんどです。
回数が少ない時の離脱が多い場合は、技術の向上に努めたり、治療内容を見直したり、患者さんが望んでいることが叶えられるような説明を徹底して行ってみてください!
最後までお読みいただきありがとうございました。
荻野俊
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